シンガポールというと、近代的な高層ビルが立ち並ぶ都市の風景を思い浮かべます。
けれども、セントレジス・シンガポールで印象に残ったのは、街の中心にありながら、豊かな緑に包まれて過ごせることでした。
ホテルはオーチャードロードに近いタングリン地区にあり、周辺には大きな木々が茂っています。今回宿泊したカロライン・アスター・スイートは、クラシカルな美しさとともに、限りあるスペースを心地よく使う工夫が印象に残ったお部屋でした。
- 正式名称:セントレジス・シンガポール(The St. Regis Singapore)
- 所在地:29 Tanglin Road, Singapore 247911
- アクセス:近隣MRT駅はオーチャード・ブールバード駅、オーチャード駅
- 電話:+65 6506 6888
- チェックイン/チェックアウト:15:00/12:00
- 系列:Marriott Bonvoy/St. Regis
- 今回の客室:カロライン・アスター・スイート(Caroline Astor Suite)
- 客室面積:90㎡
基本情報は2026年10月24日時点の公式案内を参照しています。

建物と緑が一体になった街並み
ホテルの周辺には、高級ホテルやコンドミニアムが立ち並んでいます。それでも、建物ばかりが迫ってくるような窮屈さは感じませんでした。敷地や外周、テラスなどに豊かな植栽が取り入れられ、建築と緑が一体になっていることが、とても印象的です。

街づくりの背景として、シンガポールでは2009年から、対象となる開発の緑化を後押しするURAの「LUSH」が続けられています。政府のGreen Plan公式サイトによると、緑被率は40%超。都市の中に自然を取り込む取り組みも、この国を知る手がかりになります。
アスタールームからカロライン・アスター・スイートへ
今回は、スタンダードカテゴリーのアスタールームを予約していましたが、カロライン・アスター・スイートへアップグレードしていただきました。
客室に入って目を引くのは、クラシカルな家具や照明、壁面を彩るアート、落ち着いた色合いのファブリック。それぞれに存在感がありながら、空間全体には美しい統一感があります。

華やかでありながら、過度にきらびやかではない。セントレジスらしい気品を感じながら、自然とくつろげる客室でした。
限りあるスペースを快適にする動線
客室面積は90㎡で、ベッドルームとは別にリビングを備えています。

カロライン・アスター・スイートは、スイートとして決して広々とした印象のお部屋ではありません。けれども、限られたスペースの中に必要な機能が収まり、過ごす場所から次の場所へ、無駄なく移動できる造りでした。

限られたスペースを無駄なく生かすこの造りに、国土がコンパクトなシンガポールらしい工夫を感じました。空間そのものの大きさより、必要な場所へすぐに行けることが、実際に過ごすうえでの快適さにつながっていたのです。
二つのドアがつなぐ使いやすい動線
その使いやすさがよく表れていたのが、トイレに設けられた二つのドアです。一方はバスルームへ、もう一方はエントランスへつながっていました。
リビングで過ごしているときも、ベッドルームで休んでいるときも、入浴中も、大きく回り込む必要がありません。リビング、ベッドルーム、バスルームのいずれからもすぐに行ける、絶妙な位置にありました。
一つのトイレを、過ごす場所に合わせて二方向から使える。その工夫が、限りあるスペースの中で、客室全体の快適さを高めていました。
美しさと実用性を備えたバスルーム

バスルームにも、セントレジスらしい優雅さがあります。ゆったりとしたバスタブをはじめ、一つひとつの設備に重厚感があり、客室全体のクラシカルな雰囲気が水回りまで一貫していました。
ダブルシンクの洗面台
洗面台には二つの洗面ボウルが並び、それぞれに鏡が備わっています。二人で同時に身支度をしやすい造りです。

見た目の美しさだけでなく、使いやすい動線も備えていること。滞在してみると、こうした実用性も、お部屋の心地よさにつながっていると感じます。
エントランスに収まるミニバーと浄水器
ミニバーは、客室のエントランス部分にまとめられていました。リビングへ入る前の空間に必要なものが収まっていて、この配置にも、客室全体の優れた動線設計が表れています。

そして、私がこの客室で特に気に入ったのが、お湯も使える浄水器です。機能的な設備でありながら、周囲の美しいインテリアになじむデザインでした。
冷水だけでなく、お湯もすぐに利用できるので、ペットボトルの水をケトルへ移して沸かす必要がありません。温かい飲み物を楽しみたいときにも便利です。
浄水器のそばには、美しい水差しも置かれていました。水差しへ浄水を注いで、客室でいただく。その所作まで含めて、なんとも優雅です。
私たちが泊まったとき、客室にはペットボトルの水は置かれていませんでした。ただし、外出時に持っていく水が必要なときは、お願いするとペットボトルの水を用意していただけました。
使い捨て容器を減らしながら、必要なものは無理なく利用できる。緑の多い街並みとともに、自然を大切にする姿勢を感じた客室の一角でした。
バトラーに届けてもらう目覚めの一杯
セントレジスといえば、バトラーサービスも大きな特徴の一つです。朝、客室へコーヒーや紅茶を届けてもらい、ゆっくりと一日を始められるのは嬉しいサービスでした。

注意しておきたいのは、私たちの滞在時は、無料でドリンクをお願いできるのが午前11時までで、それ以降は有料だったこと。いつでも無料というより、「目覚めの一杯」を届けてもらうイメージです。
午前11時以降でも、客室にある浄水器のお湯を使えば、自分で温かい飲み物を用意できます。サービスの時間と客室設備を知っておくと、過ごし方にも余裕が生まれます。
※無料提供の時間・対象ドリンクは滞在時に案内された条件です。現在の条件は、予約時または滞在時にホテルへご確認ください。
誕生日を祝っていただいた滞在
今回は誕生日の滞在ということもあり、ホテルから丁寧にお祝いをしていただきました。

美しい客室で過ごす時間に、こうした心遣いが重なると、滞在の記憶はより温かなものになります。客室の広さや設備だけではなく、お祝いの気持ちを伝えてくださるおもてなしも、印象に残りました。
セントレジスらしい優雅な時間
美しい調度品に囲まれ、窓の向こうの緑を眺めながら過ごすひととき。
使いやすさの先にある、セントレジスらしい優雅な時間が心に残る滞在でした。
次の記事では、Sophiaでの朝食やアペリティーボアワー(ハッピーアワー)を詳しくご紹介します。今回の滞在ではクラブラウンジはありませんでしたが、Sophiaでドリンクとおつまみをいただく時間は、優雅でとても印象に残りました。
セントレジスならではのシャンパンサーベルの儀式も、そちらで詳しくお伝えします。

※2026年8月訪問。内容は訪問時のものです。
セントレジス・シンガポールのエリート会員特典まとめ
2026年6月にホテルへ確認したマリオットボンヴォイ会員の特典情報です。
(会員特典は予告なく変更になる場合がありますので、ご注意ください。)
| 会員ランク | 会員特典 |
|---|---|
| アンバサダー /チタン | ・16:00までのレイトチェックアウト(空室状況による) ・Caroline Astor Suiteまでの客室アップグレード(空室状況による) ・ウェルカムギフト:1,000ポイント または 毎日のレストラン朝食 ・Your24のリクエスト(アンバサダーのみ/事前申請・承認が必要) |
| プラチナ | ・16:00までのレイトチェックアウト(空室状況による) ・Caroline Astor Suiteまでの客室アップグレード(空室状況による) ・ウェルカムギフト:1,000ポイント または 毎日のレストラン朝食 |
| ゴールド ※公式規約の一般条件 | ・14:00までのレイトチェックアウト(空室状況による) ・客室アップグレード(スイートを除く/到着時の空室状況による) ・ウェルカムギフト:500ポイント/1滞在 |
※レイトチェックアウトはホテル個別の案内に基づきます。ゴールドは公式規約(2026年10月25日確認)の一般条件で、ホテル個別の対象客室カテゴリーは未確認です。最新の提供条件はホテルへご確認ください。
Resort Style Tips|朝食はウェルカムギフトの選択肢に
プラチナ以上では、ウェルカムギフトとしてポイントまたは毎日のレストラン朝食を選べます。クラブラウンジアクセスの特典はありません。

